ウイスキーを熟成してみるブログ

初心者がミニ樽でウイスキーを熟成してみるブログです。

コロナが怖いならウイスキーを飲めばいいじゃない

体調不良にはお酒を

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古今東西さまざまな形で「体調が悪いならお酒を」といったニュアンスの似通った風習があります。

例えば日本には古くから卵酒という文化があることはご存じでしょうか?

卵が高価だった時代、その栄養価の高さが認知されており、体温が上がるお酒と一緒に混ぜて飲むことで気付けとしていたようです。

 

また、日本では数年前から甘酒がブームになりましたが、甘酒もその栄養価の高さから「飲む点滴」と言われてその効能が注目されているようです。

 

 GREATISTという健康コラム的な記事を提供しているアメリカのサイトで ” 喉の痛みにはウイスキーでうがいを(Gargle Whiskey for a sore throat) ” という記事があります。

以下原文。

whiskey could help soothe the throat. Add a spoonful to warm water and gargle; the mixture will help numb the throat. Including a teaspoon of honey can also help coat the throat and soothe irritation.

要約すると、「少量のウイスキーをお湯で割ってうがいすると喉の痛みが和らぐよ。蜂蜜を加えると喉をコーティングしてくれて刺激がもっと和らぐよ。」ということだそうです。

嘘か本当かはさておき、アメリカにはこのような知恵袋的なものがあるようです。

 

蜂蜜入りウイスキーのお湯割りってホットトディでは?って感じですが、ホットトディと言えば連続テレビ小説マッサンの中で何度か登場したのでご存じの方も多いかもしれません。

en.wikipedia.org

 

ホットトディはウイスキーのお湯割りに蜂蜜に加えて、レモンのスライスやシナモンなどを追加したスコットランドに伝わる飲み物です。

1918~1919年に世界中で大流行して(パンデミック)多くの死者を出したインフルエンザ、通称スペイン風邪に効く薬と考えられていたようです。

 

以上のように、古くから世界中でお酒を使った飲み物で風邪のような症状を緩和しようという習慣が数多くあります。

 

お酒を飲む人ほど風邪をひきにくい

乱暴な言い方ですが、体調が悪いときにはお酒を飲めばいいことはわかりました。

でも知りたいのはどうしたら体調不良を避けられるか?ではないでしょうか。

昨今の新型コロナウイルスの話題もありますし、体調不良≒風邪のイメージが一般的かと思います。

当然のことですが、栄養のある食事と十分な睡眠をとる、人ゴミを避ける、手洗いうがいを徹底するだけで風邪はかなり予防できます。

 

でも、なんかこう、もっとグッとくるやつ欲しいですよね。

我々酒飲みが自己肯定感を高められるようなエビデンスとか!!

 

ありました。

しかも日本の東北大学の研究で。

Frequent alcohol drinking is associated with lower prevalence of self-reported common cold: A retrospective studyというタイトルの論文が2012年に発表されています。

この研究は仙台で行われた定期健康診断に参加した899名の男性からアンケート形式でデータを取って分析しています。

これによれば、飲酒量(純アルコール換算)よりも飲酒頻度の方が明らかに風邪をひく回数に関係していることが分かったようです。

論文中のデータは表形式ですので、グラフにしてみました。

 

まずは飲酒頻度と風邪をひくリスクの関係から。

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Ouchi et al. BMC Public Health 2012, 12:987より著者作成

全くお酒を飲まない人(飲酒頻度が0の人)が風邪をひくリスクを1としたときに、お酒を飲む人かは明らかにリスクが低くなっていることが分かります。

特に年に複数回風邪をひくリスクは毎日飲む人では半分以下になっています。

しかも右肩下がりなので、飲酒回数が多いほど、風邪をひきにくいという結果です。

 

奥さん、これは完璧ですよ奥さん。

「毎日お酒ばっかり飲むんじゃないよ!体調崩したら仕事行けないじゃない!家にいても迷惑なんだから外で仕事して稼いできなさいよ!」

的なことを言ってる奥さん。

我々が毎日お酒を飲むのには理由があるんですよ。

通勤の満員電車や狭い会議室で体中に付着したウイルスをアルコール消毒するという、確固たるエビデンスに基づいた理由がね!!

 

さて、お酒を飲めば風邪をひきにくいからと言ってジャブジャブ飲んでいいかというとまた別の話のようです。

飲酒量と風邪をひくリスクの関係を見てみましょう。

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Ouchi et al. BMC Public Health 2012, 12:987より著者作成

アルコール摂取量が0の人が最も風邪をひくリスクが高いのは同じですが、少しでも飲酒する場合、飲酒量が増えればリスクが下がるわけではないようです。

つまり前のデータと併せて言えることは、毎日少量のお酒を飲むと効率よく風邪の予防ができそうだということでしょうか。

奥さんもこれからは

「毎日アルコール消毒してくれてたなんて知らなかったわ。大好きなウイスキーでも飲んで疲れをほぐしてね。でも飲みすぎも体に良くないからほどほどにね。愛してる(はーと)」

てな感じのことを言ってあげてください。

きっと喜んできちんと飲酒量をコントロールするようになりますよ。

知らんけど。

 

まとめ

結論としてはお酒は風邪の予防ができるし、症状も緩和できるということですかね。

最近はコロナさんのおかげで消毒用アルコールがドラッグストアなどでも手に入りにくくなっているようです。

一部ではスピリタスなどの高純度なお酒で代用している方もいるようです。

それぞれで対策をすることに異議はありませんが、ちょっと騒ぎすぎではないかと思ったりもします。

今回の新型コロナウイルスは注目されていますが、そもそも一般的な風邪の原因は10~15%くらいは既知のコロナウイルスが原因と言われています。

通常の風邪でも免疫力が弱っている人や他の疾病がある人は重症化しやすいので、風邪によるリスクはそもそも存在していたのではないでしょうか。

私は寝るときに口呼吸を予防するテープを口に張るようになってから、数年は一度も風邪をひいていませんが、今回に限らず普段から手洗いうがいはしています。

既に言われていることですが栄養のある食事と十分な睡眠をとる、乾燥を避ける、人ゴミを避ける、手洗いうがいを徹底するだけでかなり予防できるはずです。

でもどうしても不安だという方、

そんなにコロナが怖いならウイスキーを飲めばいいじゃない

おいしいですし。

 

*本記事は病気の予防、治療を保証するものではありません。

 

マイ樽熟成第1弾 Four Roses +125日

久しぶりの更新になります。

結構前からマイ樽に入れていたフォアローゼズを樽から出したので、その報告をします。

マイ樽熟成の 下準備の記事の最後にフォアローゼズを投入したことを報告していましたが、なんとそれから100日以上経過しているみたいです。

熟成開始日から 樽出し日まで、125日間をマイ樽熟成させたことになります。

 

 

ミニ樽での125日間は通常の何日間?

まずは、125日間というのが通常のバーボンバレル(180~200ℓ)と比べてどのくらい熟成速度が速いのかを考えてみます。

樽の大きさと熟成速度の違いを計算した過去記事を参考にします。

樽が小さくなると単位体積あたりの樽内面に接触する面積が大きくなるため、樽の影響がより大きくなります。

つまり、樽が小さければ小さいほど、熟成は早く進みます。

上の記事では2ℓのミニ樽を500ℓの樽と比較すると約6倍の速度になるという計算結果でした。

これを2ℓのミニ樽と通常バーボンに使用されるバレルの比較に置き換えてみると、下図のようになります。

180ℓのバレルの熟成速度を1としたとき、2ℓのミニ樽は約4.5程度になります。

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ミニ樽 VS バーボンバレルの熟成速度

以上から、ミニ樽での125日は125 * 4.5 = 562.5日間ということになります。

これを365日で割ってあげると、約1.5年間に相当します。

ミニ樽がいかに精神と時の部屋的なファンタジーかはご理解いただけたかと思います。が、気になるのはウイスキーがおいしくなったのか?でしょう。

ミニ樽熟成の前後で比較してみましょう。

 

 

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左:ミニ樽熟成125日後。右:ミニ樽熟成前の市販品。

 

 

フォアローゼズってそもそも味はどうなのよ

まずはミニ樽に入れていないフォアローゼズから。

香りはミントのようなアルコールの刺激、赤い花のフローラルさ、ドライフラワー。時間が経つと酸味がある柑橘の皮のような香り。

味は甘みの後にフローラルさが全開になり、わずかに樽由来のバニラとチョコレート。余韻はフレッシュなハーブの香りが抜けていく。

フローラルさが強いので苦手な方も多いようですが、とてもおいしいウイスキーだと思います。

これが1000円ちょっとで買えるのですからありがたいですね。

 

 

ミニ樽熟成したらどう変化したか?

せっかくの安くておいしいバーボン、フォアローゼズ イエローラベルをわざわざミニ樽に125日間もブチ込んだ結果どうなったか確認してみましょう。

色は上の写真にある通り、非常に濃い色になりました。

香りは湯煎で溶かしたチョコレートやバニラ、焦がした砂糖が前面に出て全くの別物に。

代わりに本来のフローラルさは後半にわずかに感じる程度になってしまいました。

香りだけでいうと別物ですが非常に濃厚なバーボンという感じです。

味は収斂味がメイン。湿った木材をしゃぶったような渋さとニスで仕上げた木製家具のようです。

ただし収斂味の向こう側には、原酒のニュアンスの甘さと花感が隠れている。

余韻はしつこい樽感もあるが薄くチョコレートも感じられます。

注いで時間が経てば、収斂味や渋さが和らいできて収斂味の向こう側にイキやすくなります。

 

収斂味の向こう側とは!?って感じですが、なんか我慢が必要だったのでこんな表現になりました。

 

結論は

まあ、当然ですが失敗です。

キリンの皆さんごめんなさいです。

出来上がったものは責任をもって飲みますが飲み終わるのはいつになるでしょうか。

しかし、記事には書いていませんが、途中で味見する度に感じる味の変化はとても楽しめましたし、樽の影響がこんなに大きいんだという学びにもなりました。

そして何より、市場で手に入るウイスキーって今回のバーボンに限らず、めちゃめちゃおいしいんだなってことを再認識できました。

これまで以上に作り手に敬意を払いながら飲むことができるようになれると思います。

 

以上マイ樽熟成第1弾でした。

 

 

ウイスキーは抜けやすいのか

抜けるか抜けないかで言うと間違いなくウイスキーはヌける。

いや、変な意味じゃなくて。

今回はアルコールの種類ごとに抜ける速度に違いがあるのか?を検証します。

一般的にビールやワインなどの醸造酒よりもウイスキーやブランデーなどの蒸留酒の方が、二日酔いになりにくいと言われます。

しかし、酔いやすさやアルコールの抜けやすさについてはあまり聞いたことが無い気がしますので、今回の検証を思い立ちました。

 

先日、ウ〇ンの力を摂取することで呼気アルコール濃度低下(すなわち"抜ける")の速度に違いがあるのか、を検証しました。

結果としては、ビール1本であればウコンの力の有無でアルコール分解速度に差はありませんでした。

ontaco.hatenablog.com

今回も前回と同様に呼気アルコール濃度の測定によって体内にどの程度アルコールが残っているかを比べたいと思います。

 

用意したお酒は?その量は?彼氏はいるの?結婚は?

アルコール摂取にあたって前日の睡眠時間とかご飯を食べた後の時間など、なるべくコントロールした上で実験しています。

管理条件は上のクソ記事を参照ください。

 

今回用意したお酒は以下の3種類です。

・ビール(サッポロ黒ラベル
 350mℓ、アルコール度数5%、純アルコール換算17.5mℓ

・白ワイン(おたる醸造 ナイアガラ)
 175mℓ、アルコール度数10%、純アルコール換算17.5mℓ

ウイスキー(山崎ノンエイジ)
 41mℓ、アルコール度数43%、純アルコール換算17.6mℓ

 

それぞれの純アルコールが同量になるように飲む量を調整しました。

簡単に言うと、度数が高ければ少しだけ飲む、度数が低ければたくさん飲む。です。

 

 

余談ですが、ワイン飲むと酔っちゃうんだよね~なんてよく聞きますが、実際にワインは飲みやすさのわりに度数が高いですから注意が必要です。

ストロング系のチューハイより断然度数高いですからね。

料理中にお酒を飲み始めるキッチンドリンカーと呼ばれる人々はワインを好み、食事でもそのまま飲み続けることで依存症に陥りやすいと聞いたことがあります。

海外ドラマなどを見ていても、ワインを飲み続ける依存症の主婦というのはある種ステレオタイプのようになっています。

やはりアルコールとは適度に付き合うことが大事ですね。

 

結局お酒の種類ごとに抜けやすさに違いはあるのか?

さっそく実験の結果を見てみましょう。

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どれも同じやないかーい!

どうやらお酒の分解速度はお酒の種類によって違いは無いようです。

私の体では、缶ビール1本程度のアルコールだと飲んで2時間程度で呼気からは検出されなくなるようです。

ただし、飲酒量が多くなってきたときにどうなるか、については今回は検証できていません。これは次のテーマかもしれませんね。多分やらないけど。

 

醸造酒と蒸留酒の違いについて、教えて検索していたら面白い論文が紹介されているのを見つけました。

お酒の種類によってどんな気分になりやすいか、を調査した研究です。

紹介記事*1によれば、ビールやワインよりも蒸留酒を飲む人の方が、酔った時に感情の起伏が大きくなる傾向があるようです。

ポジティブな感情も、ネガティブな感情も大きくなるようです。

ウイスキーラヴァーとしては残念なのですが、蒸留酒だと攻撃的になる割合が他よりも高い点が紹介されていました。

ただし、アルコールへの依存度とこの攻撃性は強い関係があるようなので、蒸留酒がだめ、というわけではなく、ウイスキーなどの蒸留酒は度数が高くて依存に陥りやすいので適度に楽しみましょう。が得られる教訓かなと思います。

紹介記事を読んだだけなので、著者が論文で示したい意図をすべて理解できたわけではありませんのでご注意ください。

論文はこちら*2で読めますので、時間があるときにでも読んでみようと思います。

 

さて、とりとめのない感じになりましたが、結局は種類は違えど我々が飲んでいるのはアルコールであり、体への負担に関連するのはお酒の種類ではなく純アルコール量であることは理解いただけたかと思います。

ウイスキーはヌけるしワインもビールも等しくヌける、これが結論ですかね。。

しつこいようですが、お酒は適度に楽しみましょうね。

 

※本記事のデータは私の体で実験した場合のデータであり、呼気アルコール濃度と分解時間を保証するものではありません。

 

 

*1: https://style.nikkei.com/article/DGXMZO25353170V00C18A1000000/?

*2: https://bmjopen.bmj.com/content/bmjopen/7/10/e016089.full.pdf

 

 

これからのウ〇コの話をしよう

ウ〇ンの力。

待って。まだ閉じないで。


ウコンの力ですよ。

お酒を飲む人なら一度はお世話になったことがあるのではないでしょうか。

これから忘年会シーズンともなれば、夕暮れ時のコンビニで「さて頑張るぞ」と言わんばかりに一気飲みする人の姿を見かけることも増えるでしょう。

しかしその効果は如何ほどか?と聞かれれば、実際のところ、よくわからない。少なくとも私は。

先日の飲み会前にコンビニでいそいそとウ〇コして店の外でウ〇ンを飲んでいた時に実際どうなんだ?、と気になったので検索しまくりました。

しかし飲み会に遅刻してしまうくらい時間を費やしても「いかがでしたか?」という記事作成者たちの問いかけに「満足だ」とは回答できません。

 

 

ウ〇ンの本名は?出身は?彼氏はいるの?バストサイズは?

 

このままだと、フラストレーションが宿便のように溜まっていく一方です。

ウ〇ンだけに。

この疑問をメーカーに問い合わせるのも野暮だと思ったので、今回は自分で確かめようと思いました。

たまたま呼気アルコールチェッカーを手に入れたので、アルコール分解に必要な時間の観点からウ〇ンの力の効果を検証してみました。

しかも、手に入るウ〇ンの力では最強(っぽいパッケージ)の超MAXとかいう製品を試してみました。

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ヘパ何とかは今回は関係ないのでお気になさらずに。

 

 

呼気アルコールチェッカー

呼気アルコールチェッカーとは、呼気(吐き出した息)に含まれるアルコールの濃度を測定する装置です。

飲酒運転ではないか警察が調べるときに「ここに息を吐いていくださいね~」とか言うアレです。

警察24 時シリーズとか見ているとよく目にしますね。

テレビの中以外では目にする機会は少ないと思います。

さて、そんなアルコールチェッカーですが今回使用するのはこちら。SOCiAC X (SC-202)という製品です。

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上部の黒い部分がセンサーのカバーになっていて、ここを外して息を吹きかけます。

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背景の紅葉が綺麗ですね。

 

さて、ここで気になるSOCiAC Xのスペックは?製造会社は?採用実績は?バストサイズは?それでは見ていきましょう。

スペックはこちら*1。
・検出範囲:0.01~1.00 mg/ℓ(分解能0.01 mg/ℓ)
・使用温度:0~35℃
・使用寿命:5000回
・特徴:センサー交換お知らせランプ機能付き
    測定タイミング電子音
    測定エラー検知表示機能+電子音

 

この製品は中央自動車工業株式会社という会社の製品です。

HPによれば、ソシアックシリーズをベースに開発した飲酒検問用アルコール検知器が100以上の警察署に採用されているそうです。

他にも様々な企業で採用されているようです。

素晴らしい実績ですね。

また、公式HPを確認しましたが、バストサイズは明らかにされていないようです。

続報があれば追って報告しますね!

 

いかがでしたか?

 

普段目にするlことが少ないアルコールチェッカーについてご理解いただけたかと思います。

皆さんも是非運転前にはSOCiAC Xで呼気アルコールチェックを是非してみてくださいね。

 

 

 

さて、自分で書いていてイライラしてきたので、キュレーションサイト風は終わりにしましょう。

 

 

ウコンの力有り/無しの比較をするにあたり、条件を以下のように揃えました。
・前日に6~7時間の睡眠を取ること
・起床時点で呼気中にアルコールが残っていないこと
・朝食から2時間後に30分かけてビール350mℓを飲むこと
・水を飲む量は制限無し(私はお酒に弱いのですぐ喉が渇きます)
・ビール摂取後は運動せず安静にすること

以上のような条件で、ビール摂取後に一定間隔でアルコールチェッカーを使って呼気アルコール濃度を計測する実験をしてみました。

早速ですが、その結果がこちら。

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ウコンの力有りと無しの比較

 

 

 

ウ〇ンの力意味ね―じゃん!

そう思ったあなた。正しいかもしれませんね。

アルコールの分解が速くなるどころかむしろ遅くなっているように見えますが、これは正直言って誤差でしょう。

実験回数が1回でかつ被験者も私だけなので、はっきりとは言えませんが、今回の結果では私には効かなかった。というのが結論です。

ただし、この結果からこれ以上のことは言えなくて、二日酔いしやすいかどうかや、長期的な健康への影響などは比較できませんので注意が必要です。

 

たしかに、ウコンに効果はあるがほとんど吸収されないので意味ない、といった内容の論文が公開されていたりしますので、眉唾ものなのは事実かもしれません*2

 

とは言え、皆さんご存じの通りプラシーボ効果ってものはすごいもので、ウ〇コの力を飲んでおけば、なんとなく飲んでいる時も翌日も調子がいい気がするのも事実です。

そういう点では飲んでもマイナスにはならないかもしれないですね。こいつが肝臓に変な負担をかけていなければ、ですが。

 

今回はこのような結果になりましたが、これからの忘年会シーズンは飲み会が多くて二日酔いに悩まされることも多いでしょうから、私はこれからもわずかな可能性にかけてウ〇ンの力を飲み続けるでしょう。

 

皆さんも体を労わって、お酒とは良い付き合い方をしましょうね。

 

なに?ウ〇コの話じゃなくてウ〇ンの話じゃないか!だって?

ウ〇コの話を読みに来たなんて頭おかしいんじゃないの?

 

※本記事の内容はウコンの力の効果を否定するわけでも推奨するわけでもありません。服用による作用については一切の責任を負いません。

 ちなみに私は朝会社に着くなりちょっとだけウンコ漏らしたことあります。

ちょっとだけ。

 

*1: https://www.sociac.jp/spec/sociac_sociacx/

*2: https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1702/01/news131.html

 

マイ樽熟成 〜下準備編

マイ樽熟成なんてただウイスキー突っ込めばいいんでしょ?って思っているアナタ。

だからモテないんですよ!大事なのは前gi、、、

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マイ樽熟成において下準備、いわゆる本番までのプロセスは非常に重要です。

今日はマイ樽が家に届いたら何をすればいいか、を書きたいと思います。

というよりは私がミニ樽を購入したアイリーさんのHPを見ても下準備はこうするんだよ、的なページは見当たらなかったため、一生懸命ググってエイヤッ!で決めて実際に行った方法です。

 

ミニ樽が家に届いてから、私がウイスキー投入までに行った工程は以下です。

1. 外観に問題が無いことを確認

2. 水を入れて一日放置。水漏れが無いことを確認

3. 熱湯消毒

4. ホワイトリカーでアク抜き

5. 熱湯消毒 (ホワイトリカーの風味消し)

6. ウイスキーを投入

 

それぞれ詳しく解説します。

 

1. 外観に問題が無いことを確認

 私が購入したミニ樽は、天使のミニ樽はミニ樽ショップ アイリーさんが販売している天使のミニ樽2ℓ(シルバー)です。

 公式サイトによれば、アメリカンホワイトオークを材料にメキシコの樽専門会社が製作しています。

 樽の内面を焼いて焦がすチャーという処理もなされており、作りは本格的です。

 しかし、HPにもエクスキューズがある通り、作りは少々”ワイルド”です。

 メーカーで品質保証されているとはいえ、何があるかわかりませんので、念のため外観確認は必要だと思うのです。

 まずは家に届いたミニ樽を前に、喜びをグッと抑え、外観を子細に点検します。

 実際に細かく見てみると、やはり多少作りの粗さが気になりましたが、致命的な割れなどはなさそうでした。

 唯一気になったのが栓のこの部分。木くずが挟まっているようです。

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なんか挟まってるよ

 

2.水を入れて一日放置。水漏れが無いことを確認

 外観に大きな問題が無ければ、7~8分目まで水を入れた状態で一日置いて水漏れが無いことを確認します。

 ミニ樽はメーカーで、水を入れて染み込ませることで木材が膨張して水漏れが無い状態を作っていますが、手元に届くまでの輸送中に割れるなんてこともあり得ますので確認が必要です。

 他にも、樽材を更に水で膨張させて漏れを防ぐ目的もあります。

 ただ水を入れてそのまま置いておいた場合に水漏れしてしまうと大変ですし、水漏れしたのか?の確認が難しいので、トレイを用意するか、私のようにビニール袋に入れてしまうかなどが必要です。

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水漏れ確認

 私の場合1日放置するまでもなく、水を入れてすぐにこんな状態が確認できました。

外観確認の時に気になっていたところ。木くずが挟まっていた栓です。

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やっぱり栓から水漏れ

 まあ栓だし大丈夫でしょ、、とか思ってしばらく放置していたら止まりました。

 本来樽内要物が触れるところでもないですし、影響も少ないと判断しました。

 メキシコの樽職人のワイルドさを垣間見れて、すこしニヤニヤできたので良しとします。

 私が経験したように、この工程が一番問題が見つかりやすいでしょう。

 もし、致命的な漏れがあった場合はメーカーに連絡して返品等の依頼をしましょう。

 

3.熱湯消毒

 無事に水漏れが無いことを確認できたら、樽内部を熱湯で消毒しましょう。

 漏斗を用意して熱湯がこぼれないようにして熱湯を注ぎます。 

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樽に熱湯を入れます。火傷に注意しましょう。

 熱湯って何度だといいのでしょうか。

 75℃で3分以上とか、88℃以上で10分以上とかいろいろな情報があります。

 細かいことは気にせず、熱々の100℃を栓ギリギリまでたっぷりぶち込んで放置しました。

 樽が手で持てないくらいアチアチになりました。

 時間は覚えていないのですが、手で持てるくらい冷えたら消毒完了と判断しました。

 まあ、度数高いお酒入れるからあんまり細かいことは気にしないでいいと思います。

 ただし自己責任ですね。

 

4.ホワイトリカーでアク抜き

 さて、ホワイトリカーおいしいよ、ホワイトリカーの時間です。

 下の記事でも触れていますが、先人たちは樽熟成において樽由来のエグ味や内面のチャー処理から来る強烈なバーボン香に苦労しておられるようです。

 なので、私は7週間(49日間)のアク抜きをホワイトリカーで行いました。

ontaco.hatenablog.com

ontaco.hatenablog.com

 アク抜き工程の詳細は上の記事を参照ください。

 

5.熱湯消毒 (ホワイトリカーの風味消し)

 ホワイトリカーでのアク抜きを楽しんだら、いよいよウイスキーを投入!としたいところですが、ホワイトリカーをすべて取り出して樽内部の匂いを嗅いでみると、、、

 ホワイトリカーくさいよ、ホワイトリカー

 焼酎が苦手な私にとっては樽にこの香りがあるのは許せません。

 どうしようかと考えた結果、もう一度熱湯入れちゃおうということになりました。

 やったことは3の工程と同じです。100℃アチアチをタプタプに。

 温度が下がって中を空にすると、樽内の香りは焼酎感が無くなり、いい感じに。

 

6.ウイスキーを投入

 ここまで長くなりましたが、遂にウイスキーを投入です。

 熱湯を捨て、樽内を空にして水気が乾くのを少し待った後に投入しましょう。

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さぁ、遂にマイ樽熟成です

 樽にウイスキーを投入した後は、経過を楽しむも良し、ひたすら放置も良しです。

 やはり最初はバーボンでしょう、と思いまして上写真のようにFour Rosesのイエローラベルを投入しました。

 この熟成の経過はおいおい報告していきたいと思いますが、この後も色々計画しています。 

ontaco.hatenablog.com

 

長々と書きましたが、実際ここまで細かいことは気にせずにウイスキー投入しちゃってもいいのでは?とも思います。自分でやっておいてなんですが。

この記事がこれからマイ樽熟成やってみようかな、という方の参考になれば幸いです。

 

 

マイ樽熟成 〜樽のアク抜き経過(香り、味編)

ホワイトリカーおいしいよ、ホワイトリカー

 

昨日の記事ではマイ樽のアク抜き、特に色の変化について紹介しました。 

 色々余計なことを書いたので、ザクっとまとめると、

・マイ樽はウイスキーを投入する前にアク抜きをやったほうがいい

・そこでアク抜きをホワイトリカーでやってみた

・7週間アク抜きしてみたら、ホワイトリカーが美しい黄金色に変化した

・ジョニ黒は本当は2.5年熟成(ちがっ)

 

さて、今日の記事では味の変化について紹介したいと思います。

最終的にはホワイトリカーだったものはゴールデンリカー様となったのですが、その軌跡をたどる喜びを共有しましょう。

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美しいゴールデンリカー様

 

〇まずは樽に入れる前のホワイトリカーから。

<香り>

ザ・焼酎。

九州で学生時代を過ごした私にとって、この匂いを嗅げば、どこからともなく懐かしい一気飲みコールが聞こえてくる気がするのです。

 

「なーんで持ってんのッ!?

 なーんで持ってんのッ!?

 飲みたいーから持ってんのッ!?」

あぁ、今日も始まってしまった。そう思う暇もなく、私の順番だ。

無理に焼酎を流し込む私の喉元には、既に酸っぱい胃液の味が広がっている・・・

 

まぁ、つまり「焼酎 = 飲み会一気飲み = リバース」の図式がありましてあまり好きな匂いじゃないのです。

 

<味>

初めに弱い甘み(うぅ)。

ピリピリとした舌への刺激(うっ)。

薄くミントのニュアンス(うっぷ)。

 

焼酎のイメージに引っ張られすぎて、ちょっと限界なのでこのくらいで。

 

 

〇アク抜き1週間後。

<香り>

若干湿った木をしゃぶったような香り。焼酎以降は同じ(うっぷ)。

 

<味>

シブさがすさまじい。舌に刺激が強くて他に何も感じられないほど。

 

渋さがひどくて、まさにアク抜きの効果が確認できました。

 

 

〇アク抜き2週間後

<香り>

わずかにバニラのニュアンスが付与された気が。

焼酎臭さが奥に隠れて、代わりに溶剤の刺激がわずかに。イメージとしては噴霧したイソプロピルアルコールのような感じ。

 

<味>

香りと同じく、甘さもバニラ的な美味しさが拾えました。

渋さは後半に来るようになりました。

 

 

〇アク抜き3週間後

<香り> <味>ともにあまり変化が感じられませんでした。

 

 

〇アク抜き4週間後

<香り><味>

共にバニラが前面に出てきました。いい感じになってきた気がします。

 

 

〇アク抜き5週間後

<香り>

バニラ!

 

<味>

甘さが強くなり、ペッパーのようなニュアンスも。スパイスの刺激はアルコール系だったものが少し変化したような感じです。

 

 

〇アク抜き6週間後

<香り>

相変わらずバニラが健在。

 

<味>

バニラに甘さに少しフルーツ系のニュアンスが付与された感じ。

 

 

〇アク抜き7週間後のゴールデンリカー様

<香り>

バニラ、ドライレーズンのような甘さ。

時間が経つとミントのようなニュアンス。最後に少し溶剤。

 

<味>

粘度が低く舌触りは柔らかい。悪く言えば水っぽい。

バーボンのようなバニラの甘さ、わずかにバナナ。その後弱いスパイス。

余韻は短く消えていく。

 

正直言って飲めます。

お分かりの通り、7週間後のゴールデンリカー様は非常においしくなっています。

これまでの経過を視覚化してみると下図のようなイメージになります。

はじめのころの焼酎の甘さを表現できていないのはご愛嬌。

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ゴールデンリカー様 誕生の軌跡

色々それらしいことを言いましたが、何しろ大した知識もない素人テイスティングなので検討違いもあるかもしれません。

ですが、このアク抜きテイスティングによって、いろいろ体験できたので非常に楽しかったです。

例えば、

・何となく樽から来るであろうバニラ感が育っていく様子

・そのあとからフルーツ感が追いかけてくる感じ

・アルコールの刺激がスパイシーさに変化していく様子?

などです。

 

もっと樽熟成について予備知識があれば、もっと正しくその変化を掴むことができたかもしれないのですが、まあ楽しかったからよしとします。

 

マイ樽は勉強にもなって、かつ楽しい!最高の大人の遊びですよこれは。

皆さんもマイ樽経験あればどんどんシェアしてください。

一緒に楽しみましょう。

 

 

マイ樽熟成 〜樽のアク抜き経過(色の変化編)

ホワイトリカーおいしいよ、ホワイトリカー

 

今日は本ブログの趣旨であるマイ樽熟成についてです。

お前、本当にマイ樽熟成やってるの?なんて言われそうなくらいマイ樽熟成について書いていないので、樽のアク抜きの結果について書きたいと思います。

 

(2019/9/4 一部加筆訂正しました。)

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7週間のアク抜き

マイ樽は購入時点では内面が焼かれていて、そのままではどんなウイスキーを入れてもモロにバーボンになってしまう、と言われています。

販売元は公式には水漏れ確認後に熱湯消毒したら直ぐウイスキー投入!なんて言っていますが*1、実際そんなことしたら影響が強すぎるのでは?と思っています。

こちとら少ない予算でやっているので、ウイスキーの1滴は血の1滴なわけで、そうやすやすと無駄にするわけにはいかないのです。

そこでチョコチョコ調べてみると、ホワイトリカーでのアク抜きを推奨されているようです*2。ここでは目安で2週間と言われています。

ホワイトリカー でのアク抜き無しでワイルドターキー8年を178日も熟成した猛者もいらっしゃるのですが、やはり2週間程度で渋さ全開になってしまった*3ようでして、その後も渋みはずっと邪魔しているようです。ある程度のアク抜きは必要なようです。

 

本ブログではアク抜き経過も楽しんでしまおうと思いまして、なんと7週間(49日!)もやってしまいました。

その結果は冒頭の通り、ホワイトリカーに愛を囁くヤバイおじさんになったのですが、それはさておき、詳細を見ていきましょう。

 

<色>

色の変化は上の写真で示した通り、ブログで一番伝わりやすいですね。

小瓶の一番左が樽に入れたホワイトリカー原液。

右隣が樽でのアク抜き1週間後。その右が2週間後。その右が・・・といった感じです。

一番右が7週間後になります。これをグラスに注いでみると、

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7週間後のゴールデンリカー

美しいではないか。

ホワイトリカーなんて言ってごめんなさい。ゴールデンリカー様。

 

理系としては、この美しさを何とか数値化したい!定量化こそ正義!

気づいたら私は、写真から指定した点の色をRGB値で示してくれるという、中国の方が高い志を持って開発したであろう、よくわからないアプリをインストールしてしまっていました。あれ、最近中国雲南省で私のApple IDにログインしようとしている人がいるなー。

撮影条件が変われば色味は変わってしまうので、先ほどの8本のサンプルを同時に写真に収め、中国の方が色々と仕込んでいるであろう、よくわからないアプリでひたすら数字を拾ってグラフを作成しました。

数字で表現されたら次はその反対のプロセスを行う必要があるでしょう(あるでしょう?)

つまり、RGBの数字を入力すれば色を表示してくれるツールを使って数字から色に変換してみたのです。

 

その結果がこちら、

 

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RBG値の経過

ふざけんな。ゴールデンリカー様はこんなに濁ってねぇだろうが。

ついつい言葉が荒くなってしまいました。個人情報と引き換えに得たのがこんなものなので、ついアツくなってしまいました。でも、冷静に考えるとこんなものなのでしょうね(遠い目)。

 

さて、このグラフの傾きが続くとするとどうなるか。理系の方は気になるはず。

解決しましょうその問題。

 

先ほどの各色要素について、なんとかの一つ覚えのように線形近似式を求めてみてこの先の色の変化を予測してみました。

60日、120日、150日と経過すると以下のようになるとExcelは言っています。

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ジョニー黒は2.5年熟成だった!?

上の写真から分かることは、ミニ樽で150日経過すれば、ジョニ黒と同じ色になるってことですかねぇ。

ミニ樽で150日ということは、2ℓのミニ樽では6倍速で熟成できることは既知なので*4、通常の樽サイズであれば、150x6=900日分すなわち2.5年に相当するわけです。

つまり、私のようにPCの画面をスマホで撮影するくらい頭が良いと分かるのですが、ジョニ黒は公式には12年と言っていますが、本当は2.5年しか熟成していません。間違いありませんよ。これは問題ですねぇ。

この事実を公然の事実とされたくなければ、わかっていますね?ジョニーさん?

 

嘘です。すみませんでした。大好きですジョニーウォーカー

先の計算はいろいろ無視してふざけただけなので許してください。

 

私は今日もApple IDのパスワード変更に忙しいので、今日はこの辺で勘弁してください。

ホワイトリカー→ゴールデンリカー様の味の変化などはまた後日に。

 

*1 : https://minitaru.com/?mode=f3

*2 : https://www.barrel365.com/mini_barrels/

*3 : https://fumaru.hateblo.jp/entry/2019/01/26/024723

*4 : https://ontaco.hatenablog.com/entry/2019/08/10/130824