マイ樽熟成 〜下準備編
マイ樽熟成なんてただウイスキー突っ込めばいいんでしょ?って思っているアナタ。
だからモテないんですよ!大事なのは前gi、、、
マイ樽熟成において下準備、いわゆる本番までのプロセスは非常に重要です。
今日はマイ樽が家に届いたら何をすればいいか、を書きたいと思います。
というよりは私がミニ樽を購入したアイリーさんのHPを見ても下準備はこうするんだよ、的なページは見当たらなかったため、一生懸命ググってエイヤッ!で決めて実際に行った方法です。
ミニ樽が家に届いてから、私がウイスキー投入までに行った工程は以下です。
1. 外観に問題が無いことを確認
2. 水を入れて一日放置。水漏れが無いことを確認
3. 熱湯消毒
4. ホワイトリカーでアク抜き
5. 熱湯消毒 (ホワイトリカーの風味消し)
6. ウイスキーを投入
それぞれ詳しく解説します。
1. 外観に問題が無いことを確認
私が購入したミニ樽は、天使のミニ樽はミニ樽ショップ アイリーさんが販売している天使のミニ樽2ℓ(シルバー)です。
公式サイトによれば、アメリカンホワイトオークを材料にメキシコの樽専門会社が製作しています。
樽の内面を焼いて焦がすチャーという処理もなされており、作りは本格的です。
しかし、HPにもエクスキューズがある通り、作りは少々”ワイルド”です。
メーカーで品質保証されているとはいえ、何があるかわかりませんので、念のため外観確認は必要だと思うのです。
まずは家に届いたミニ樽を前に、喜びをグッと抑え、外観を子細に点検します。
実際に細かく見てみると、やはり多少作りの粗さが気になりましたが、致命的な割れなどはなさそうでした。
唯一気になったのが栓のこの部分。木くずが挟まっているようです。
2.水を入れて一日放置。水漏れが無いことを確認
外観に大きな問題が無ければ、7~8分目まで水を入れた状態で一日置いて水漏れが無いことを確認します。
ミニ樽はメーカーで、水を入れて染み込ませることで木材が膨張して水漏れが無い状態を作っていますが、手元に届くまでの輸送中に割れるなんてこともあり得ますので確認が必要です。
他にも、樽材を更に水で膨張させて漏れを防ぐ目的もあります。
ただ水を入れてそのまま置いておいた場合に水漏れしてしまうと大変ですし、水漏れしたのか?の確認が難しいので、トレイを用意するか、私のようにビニール袋に入れてしまうかなどが必要です。
私の場合1日放置するまでもなく、水を入れてすぐにこんな状態が確認できました。
外観確認の時に気になっていたところ。木くずが挟まっていた栓です。
まあ栓だし大丈夫でしょ、、とか思ってしばらく放置していたら止まりました。
本来樽内要物が触れるところでもないですし、影響も少ないと判断しました。
メキシコの樽職人のワイルドさを垣間見れて、すこしニヤニヤできたので良しとします。
私が経験したように、この工程が一番問題が見つかりやすいでしょう。
もし、致命的な漏れがあった場合はメーカーに連絡して返品等の依頼をしましょう。
3.熱湯消毒
無事に水漏れが無いことを確認できたら、樽内部を熱湯で消毒しましょう。
漏斗を用意して熱湯がこぼれないようにして熱湯を注ぎます。
熱湯って何度だといいのでしょうか。
75℃で3分以上とか、88℃以上で10分以上とかいろいろな情報があります。
細かいことは気にせず、熱々の100℃を栓ギリギリまでたっぷりぶち込んで放置しました。
樽が手で持てないくらいアチアチになりました。
時間は覚えていないのですが、手で持てるくらい冷えたら消毒完了と判断しました。
まあ、度数高いお酒入れるからあんまり細かいことは気にしないでいいと思います。
ただし自己責任ですね。
4.ホワイトリカーでアク抜き
下の記事でも触れていますが、先人たちは樽熟成において樽由来のエグ味や内面のチャー処理から来る強烈なバーボン香に苦労しておられるようです。
なので、私は7週間(49日間)のアク抜きをホワイトリカーで行いました。
アク抜き工程の詳細は上の記事を参照ください。
5.熱湯消毒 (ホワイトリカーの風味消し)
ホワイトリカーでのアク抜きを楽しんだら、いよいよウイスキーを投入!としたいところですが、ホワイトリカーをすべて取り出して樽内部の匂いを嗅いでみると、、、
焼酎が苦手な私にとっては樽にこの香りがあるのは許せません。
どうしようかと考えた結果、もう一度熱湯入れちゃおうということになりました。
やったことは3の工程と同じです。100℃アチアチをタプタプに。
温度が下がって中を空にすると、樽内の香りは焼酎感が無くなり、いい感じに。
6.ウイスキーを投入
ここまで長くなりましたが、遂にウイスキーを投入です。
熱湯を捨て、樽内を空にして水気が乾くのを少し待った後に投入しましょう。
樽にウイスキーを投入した後は、経過を楽しむも良し、ひたすら放置も良しです。
やはり最初はバーボンでしょう、と思いまして上写真のようにFour Rosesのイエローラベルを投入しました。
この熟成の経過はおいおい報告していきたいと思いますが、この後も色々計画しています。
長々と書きましたが、実際ここまで細かいことは気にせずにウイスキー投入しちゃってもいいのでは?とも思います。自分でやっておいてなんですが。
この記事がこれからマイ樽熟成やってみようかな、という方の参考になれば幸いです。