マイ樽でウイスキーがマズくなってしまったら
今日もマイ樽の中でマズくなっていくウイスキーを味見して後悔しているマイ樽熟成家の皆さんこんばんは。
巷ではニッカ セッ〇〇が話題ですが、私はそんな高級なものに興味無いね。
マイ樽に入れたウイスキー、マズくなりますよね。ね?え、私だけ?
奇跡的においしくなるんじゃないかと夢を見てマイ樽(ミニ樽)を購入したことのある方なら思い当たる方は多いのではないでしょうか。
これまで何度か味について言及している通り、マイ樽にウイスキーを入れておくと、とにかく樽の、と言うか木材由来の収斂味がエグいほどに強くなっていきます。
そこで今日はマイ樽に入れたウイスキーがマズくなってしまったらどうするか考えていきたいと思います。
1. 放置する
臭いものには蓋を、マズいウイスキーにはダボを。
あまり知られていませんが、古から伝わるそんな諺が有るとか無いとか。
私は基本的なスタンスはこれでいいと思っています。
というのも、やっぱり樽材のアク抜きがかなり長期に渡って必要なのではないか、という立ち位置に基づいています。
購入直後のアク抜きについては過去にこちらで書いていますが、ホワイトリカーが7週間で劇的な変化を遂げました。
しかしよく考えてみると、ホワイトリカーのアルコール度数は35度程度であり、マイ樽に入れるウイスキーのそれと比べると明らかに低く、樽の成分を溶かし出す溶剤としての作用はあまり期待できません。
現在私のマイ樽に入っているグレンファークラスなんて105プルーフですよ。
度数で考えても2倍近く強い作用で樽の成分を溶かし出すわけで、そりゃあホワイトリカーでのアク抜きなんてほとんど無意味に近いのかもしれません。
度数が高いお酒を年単位で入れて気長にアク抜きするのはひとつの手だと思うのです。
つまらないブログ記事に引っかかった時よろしくマイ樽もそっ閉じしましょう。
2. 人に飲んでもらう
家にお客さんが来て一緒に飲むことがあるじゃないですか。
マイ樽をお持ちの方であれば、マイ樽の存在はきっと話のネタの一つになるでしょう。
「マイ樽かぁ、、、おいしくなるの?」
そうくればこっちのもんです。
ガッツリ注いで飲ませちゃいましょう。
これを繰り返せばそこそこ樽の中身も減りますが、一緒に友達も少なくなりますので注意が必要です。
3. 徳を積むために自分で飲む
仏教には功徳を積むという考え方があります。
現世で善い行いをすることで 来世で強くてニューゲーム!というあれです。
まあそんな下心がある行いでは徳を積むことができず、陰徳つまり人の目につかないところでも自然と善い行いができるようにならなければならないという教義なのですが。
徳を積みまくった究極は来世が無い(=生まれ変わらない)という解脱という概念になります。
何を言っているかというと、マズくなったウイスキーを人知れず舐め舐めして減らしていくことは、間違いなく陰徳を積む行為にあたるわけですよ。ねえ和尚さん。
自分でマズいウイスキーというマイナスのモノを生み出しておいて、さも苦行かのように一生懸命ゼロに近づけることで徳が積めるとは。
これで来世はイージーモードなので安心して現世から脱出できますね。
ただし、徳を積むためとは言え、お酒をハイペースで飲みすぎると、予定より早くこの現世にセイグッバイ、ハードモードの来世にセイハローする可能性が高くなるので気をつけましょう。
4. コークハイにして飲む ←今日のポイント!
マズくなったウイスキーを前にして、来世とかどうでもいいからマジでここにあるマズいウイスキーを減らしたい。それが我々マイ樽熟成失敗家のマインドだと思います。
いかに消費するか考えた時、ハイボールまたはコークハイという選択肢があります。
ハイボールにしたことが私にもありました。
でもそれは間違っていました。
生木に含ませた水をすするようなあの感覚は、正直飲めたものではありませんでした。
ではどうするか、そうコークハイだね!
先日コークハイについて熱い思いを書かせていただきましたが、私最近はコークハイにハマっています。
んで、コーラのケミカル感がマイ樽ウイスキーのシワシワと合わさるとどうなるのか、と思ってやってみました。
これ、めっちゃイケるんですよ!
本当に飲める。というよりケミカルさを全体的に樽感がうまくマスクしていてむしろ優しく飲めるようになっていました。
でもやっぱり優しすぎず、しっかりとしたパンチ力があっておいしい。
マイ樽熟成で失敗したウイスキーをお持ちの方にはこれを是非おすすめしたい!
なんなら買って失敗したウイスキーあるじゃないですか?それもハイボールばかりではなくてコークハイにしてみてもいいかもしれませんよ。