ウイスキーは抜けやすいのか
抜けるか抜けないかで言うと間違いなくウイスキーはヌける。
いや、変な意味じゃなくて。
今回はアルコールの種類ごとに抜ける速度に違いがあるのか?を検証します。
一般的にビールやワインなどの醸造酒よりもウイスキーやブランデーなどの蒸留酒の方が、二日酔いになりにくいと言われます。
しかし、酔いやすさやアルコールの抜けやすさについてはあまり聞いたことが無い気がしますので、今回の検証を思い立ちました。
先日、ウ〇ンの力を摂取することで呼気アルコール濃度低下(すなわち"抜ける")の速度に違いがあるのか、を検証しました。
結果としては、ビール1本であればウコンの力の有無でアルコール分解速度に差はありませんでした。
今回も前回と同様に呼気アルコール濃度の測定によって体内にどの程度アルコールが残っているかを比べたいと思います。
用意したお酒は?その量は?彼氏はいるの?結婚は?
アルコール摂取にあたって前日の睡眠時間とかご飯を食べた後の時間など、なるべくコントロールした上で実験しています。
管理条件は上のクソ記事を参照ください。
今回用意したお酒は以下の3種類です。
・ビール(サッポロ黒ラベル)
350mℓ、アルコール度数5%、純アルコール換算17.5mℓ
・白ワイン(おたる醸造 ナイアガラ)
175mℓ、アルコール度数10%、純アルコール換算17.5mℓ
・ウイスキー(山崎ノンエイジ)
41mℓ、アルコール度数43%、純アルコール換算17.6mℓ
それぞれの純アルコールが同量になるように飲む量を調整しました。
簡単に言うと、度数が高ければ少しだけ飲む、度数が低ければたくさん飲む。です。
余談ですが、ワイン飲むと酔っちゃうんだよね~なんてよく聞きますが、実際にワインは飲みやすさのわりに度数が高いですから注意が必要です。
ストロング系のチューハイより断然度数高いですからね。
料理中にお酒を飲み始めるキッチンドリンカーと呼ばれる人々はワインを好み、食事でもそのまま飲み続けることで依存症に陥りやすいと聞いたことがあります。
海外ドラマなどを見ていても、ワインを飲み続ける依存症の主婦というのはある種ステレオタイプのようになっています。
やはりアルコールとは適度に付き合うことが大事ですね。
結局お酒の種類ごとに抜けやすさに違いはあるのか?
さっそく実験の結果を見てみましょう。
どれも同じやないかーい!
どうやらお酒の分解速度はお酒の種類によって違いは無いようです。
私の体では、缶ビール1本程度のアルコールだと飲んで2時間程度で呼気からは検出されなくなるようです。
ただし、飲酒量が多くなってきたときにどうなるか、については今回は検証できていません。これは次のテーマかもしれませんね。多分やらないけど。
醸造酒と蒸留酒の違いについて、教えて検索していたら面白い論文が紹介されているのを見つけました。
お酒の種類によってどんな気分になりやすいか、を調査した研究です。
紹介記事*1によれば、ビールやワインよりも蒸留酒を飲む人の方が、酔った時に感情の起伏が大きくなる傾向があるようです。
ポジティブな感情も、ネガティブな感情も大きくなるようです。
ウイスキーラヴァーとしては残念なのですが、蒸留酒だと攻撃的になる割合が他よりも高い点が紹介されていました。
ただし、アルコールへの依存度とこの攻撃性は強い関係があるようなので、蒸留酒がだめ、というわけではなく、ウイスキーなどの蒸留酒は度数が高くて依存に陥りやすいので適度に楽しみましょう。が得られる教訓かなと思います。
紹介記事を読んだだけなので、著者が論文で示したい意図をすべて理解できたわけではありませんのでご注意ください。
論文はこちら*2で読めますので、時間があるときにでも読んでみようと思います。
さて、とりとめのない感じになりましたが、結局は種類は違えど我々が飲んでいるのはアルコールであり、体への負担に関連するのはお酒の種類ではなく純アルコール量であることは理解いただけたかと思います。
ウイスキーはヌけるしワインもビールも等しくヌける、これが結論ですかね。。
しつこいようですが、お酒は適度に楽しみましょうね。
※本記事のデータは私の体で実験した場合のデータであり、呼気アルコール濃度と分解時間を保証するものではありません。
*1: https://style.nikkei.com/article/DGXMZO25353170V00C18A1000000/?
*2: https://bmjopen.bmj.com/content/bmjopen/7/10/e016089.full.pdf